その他にもいろいろあるITエンジニアの種類

セールスエンジニアについて

企業やクライアントへの提案や営業に加え、技術的なサポートも担当するセールスエンジニアは、専門性の高いシステムや製品を扱う際に、顧客である企業やクライアントでも理解しやすいように説明するスキルが必要です。プログラミングについての専門的なことを説明するシーンが多い仕事のため、コミュニケーション能力が求められる仕事と言えます。
幅広い知識を必要とするセールスエンジニアは、会社によって任される仕事が異なります。たとえば、自社サービスの営業やシステム導入と運用サポート、システムの入れ替えや再構築の提案などのITコンサルタントのような役割を担当することもあります。そのため、マルチな存在として幅広いIT知識を習得していることが必要です。適切な提案とスピーディーな対応によって信頼関係を構築し、クライアントから直接感謝の言葉をもらったり、システムの評価について聞くことができるのがセールスエンジニアの仕事の醍醐味のようです。
プログラマやシステムエンジニアからのキャリアパスとして目指す場合と、異業界の営業職などから目指す場合が考えられますが、どちらにせよ急速に進むIT技術の発展に敏感でいることが大切です。

ITコンサルタントについて

企業が抱えるトラブルや課題、経営方針に沿って、IT戦略の立案やデジタル変革の提案、業務指導を行う職種を「ITコンサルタント」と呼びます。大きく分類すると「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」の三つに分けられます。
ITコンサルタントは企業の抱える課題に対して意見を求められ、解決まで導きます。業界やソリューションごとのスペシャリストとチームを組みプロジェクトに参画しています。また、DXやERP、SCM、CRMなどのテーマに付随したシステム開発や最適化を提案し、企業の経営も支援しています。提案内容が承認されるとプロジェクトが稼働開始となり、ITアーキテクトやSEによる要件定義フェーズへと移行します。事業拡大や経営の効率化など利益重視のビジネス目線での提案が求められるITコンサルタントは、IT職種の中でも上流業務の担当に位置付けられます。
ITコンサルタントの役割は、課題解決に向けてまずはクライアントの現状把握を行い、システムやITで解決できる問題を分析します。発見できた問題を全て解決するのは時間とコストが大きくかかってしまうため、問題を解決する優先順位を決めて解決すべき問題を導き出す必要があります。優先順位をつけるためにリスク分析を行い、改善提案を行います。ここまでの過程で入手した問題点やリスクなどをもとに、どのような提案をすれば効率的に改善できるのかをジャッジします。これはITコンサルタントとしてのクオリティの高さやスキルが試されるプロセスです。
契約内容によっては改善提案までが仕事となるケースもありますが、プロジェクト達成へと導くこともITコンサルタントとしての大事な役割です。提案した改善案をより詳しく具体的にプロジェクトへと落とし込み、決められた期間内に課題を解決するまでがITコンサルタントの仕事です。