ITエンジニアの種類「開発系エンジニア」

何を目指す?ITエンジニアの種類

【開発系エンジニア】

【開発系エンジニア】 「意外と身近なITエンジニアの仕事とは」

組み込みエンジニアとは

日常生活の中で身近に存在する多くの製品(スマートフォンや家電製品など)は、ソフトウェアがあることでさまざまな機能を制御しスムーズに使用することができています。そのソフトウェアをより便利にするために考え、さらに快適に開発し製品に組み込んでいくエンジニアのことを「組み込みエンジニア」と呼びます。主な仕事内容は、電子機器に搭載するスペックの検討やハードウェアとソフトウェアの設計です。実際に使用する環境とは別の環境でバグやエラーを修正したり、プログラミングやテストを行うことも組み込みエンジニアの役割です。
大きく分けると組み込みエンジニアの役割は三つです。一つは「小型機器型組み込み系」で私たちの身の回りにある家電製品やスマートフォンなどのシステムを開発すること。二つ目は「通信型組み込み系」で家や会社、公共施設でのネットワーク通信のシステム開発を行うこと。三つ目は「プラント型組み込み系」で工場や発電所のような工業地帯のシステム開発などを行うことです。各分野にそれぞれ特徴がありますが、仕事内容のプロセスはどれもほぼ同じです。

プログラマについて

プログラマとは、システムエンジニアなどがクライアントの要望から作成した仕様書(設計書)をもとに機能を実装していくエンジニアのことです。シンプルにプログラミング(コーディング)を行うだけの場合、コーダーと呼ばれることもあります。
「アプリケーションプログラマ」「Webプログラマ」「制御・組み込みプログラマ」など対応するシステムによっては使用するプログラミング言語も異なるため、専門分野があります。具体的には、アプリケーションプログラマであればC言語、C++、C#、Java、VB、PL/SQLなどの開発言語についての知識が必要ですし、WebプログラマであればJavaScript、HTML、PHP、VB.NETなどWeb関連言語についての知識が必要となります。
業務で使用する言語に関する資格には、Oracle Certified Java ProgrammerやC言語プログラミング能力認定試験、マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー(MCSD)などがあります。どれもプログラマであれば取得しておきたい資格です。気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。

システムエンジニアについて

コンピュータシステムの開発プロセスにおいて設計や開発、テストまで一貫して計画し進行しているシステムエンジニアは、納期間近であれば開発やテストのヘルプとしての役割も担っているオールラウンダーな存在です。しかし主な仕事は、企業やクライアントとのミーティングを通して、相手側の意見と要望を紐解き道筋を正して仕様を確定していくことです。
企業やクライアントと話し合い、相手の考えているイメージや業務内容を汲み取りシステムに落とし込んでいくためには、コミュニケーション能力や読解力が必要になります。また、クライアントの要求に沿ったシステムとは一体どんなものなのか、設計書を通じてプログラマに正しく伝達するためには、論理的でわかりやすい文章力も大切です。そのためにシステムエンジニアは意外にも文系出身が多い職業ですが、どこまでの機能であれば実現することができるのか、プログラミングからデータベース、ネットワークに至るまで、スキルや知識も習得しておくことも非常に重要です。
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験など、システムエンジニアとして業務上必要な資格や自身のスキルの指標となる資格もあります。